◎英語のコツ その②英語を話す際、又は、日本語を英訳する際のコツをご紹介します。 学校や塾での英語教育は<通じる英語>とは定義できません。 通じる英語とは<英語の論法>に基づいた話法です。 学校・受験英語はこの点を全く無視しております。 ですから、日本人の英語は通じないのです:例文を挙げましょう。 1)「クラスメートの田中君は、野球の選手です。 決して才能があるわけではありませんが、 努力で補っているので、尊敬しています」 これを通じる英語に訳してみましょう: ★これを英語で言う場合、日本語をそのまま英語にしません。 日本語を論理的に組替えます。そして、結論から言います。 この課題文の結論は「田中君を尊敬している」という事ですね。 これを最初に言う様にします。 ★また、この課題文は、<論理的におかしい>文書ですね。 日本語としては問題無いのですが、 英語の立場からみると<おかしい>です。 <論理的におかしい>とは、 <日本語の原文をそのまま英語にしても通じない>という事です ★日本語で言う場合の「尊敬する」は、"respect" では ありません。"respect" は、<好き嫌いは別にして 一目置いている>という意味での「尊敬する」という意味です。 日本語での「尊敬する」とは、「その人も好きだ」との含みが あります。 ですから、英語では、"admire" とか "worship" を 使います。"like"でも良いですね。 ★「才能があるわけではない」というのは 日本語文化の発想です。 西洋文化では<人間の 才能は神様が決めることであり、また、人間は、 いかなる才能で も平等に有する>と 考えておりますので、この「才能があるわけではない」 というの は、英語の考え方には反しておりますね。 従って、この部分は、英語にはしません。が、私訳の様に、 try harder to be a better player. と 言えば、 <現状よりも、もっと上手い選手になろうと努力している> となりますね。 私訳:Tanaka-kun, my classmate is a baseball player. I like him very much, because he tries harder to be a better player. で良いですね。 尚、使っている英単語は 全て中学で習う単語ばかりです。 そう考えると英語はそれほど難しいものではありません。 いずれにしましても、日本語を一度、論理的思考のフィルターに 掛ける必要があります。 課題を出します: 「私は、世界的に著名な建築家・田中さんが設計した 福岡市東区の教会で、先週、挙式しました。」 これを英語で言う場合、日本語をそのまま英語にはしません。 どういう風に英語で言えば良いでしょうか?お考え下さい。 |